健康経営
健康経営宣言
社員の健康管理を経営の重要課題と位置づけ、健康保持・増進、疾病予防を目的として、社員が心身ともに健康で、個性や能力を最大限に発揮できる職場環境の実現を目指し、健康経営を推進します。
代表取締役社長
取組方針
社員の健康が経営の基盤であるという考えのもと、健康でイキイキと能力が最大限に発揮できる環境を整備する。
産業医・保健師と連携し、治療から予防へシフトする健康づくりに取り組む。
社員は、「健康は自己管理である」ことを自覚し、自らの健康増進に努める。
推進体制
健康経営の戦略
社員がイキイキと能力を最大限に発揮し、当社が持続的に成長することによって、経営理念に掲げた使命を果たすことができると考えております。そのためには、経営課題である「個人のパフォーマンス向上」と「社員の定着」を図ることが最優先であると判断し、健康経営全体の目標を「アブセンティーイズムの低減」「プレゼンティーイズムの低減」「ワークエンゲイジメントの向上」としました。また、目標達成に向けた取り組みの流れを「戦略マップ」で可視化し、経営会議の承認を経て、全社展開しております。
健康経営全体のKPI
-
アブセンティーイズム
私傷病休暇取得
5日未満の社員の比率- 2020年
84.2% - →
- 2023年目標
95%以上
- 2020年
-
プレゼンティーイズム
労働機能障害測定(WFun)
「問題なし」社員の比率- 2020年
44.2% - →
- 2023年目標
60%以上
- 2020年
-
ワークエンゲイジメント
新職業性ストレス簡易調査票
「個人のいきいき度」- 2020年
2.6 - →
- 2023年目標
2.7以上
- 2020年
私傷病休暇取得 5日未満の社員の比率 |
以上 |
以上 |
以上 |
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(その他の指標) 私傷病休職率 |
以下 |
以下 |
以下 |
以下 |
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労働機能障害測定(WFun) 「問題なし」社員の比率 |
以上 |
以上 |
以上 |
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ストレスチェック 個人のいきいき度 |
以上 |
以上 |
以上 |
以上 |
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(その他の指標) 入社3年後の新卒定着率 |
以上 |
以上 |
以上 |
ワークエンゲイジメント向上による働きやすい職場の整備について
当社はストレスチェック後の高ストレス者ケアに力を入れており、産業医面接を希望しなかった高ストレス者に対して保健師面談を実施し、継続的なケアを行っております。また、職場環境改善の一環として管理職向けのメンタルへルス研修を行い、メンタルヘルス不調者発生の未然防止・早期発見の重要性に対する理解と、職場での研修内容の活用を促しました。このような施策を行っている中で、ワークエンゲイジメントについても、2020年は2.6と全国平均(2.5)より良好な結果が出ております。
今後も個人のケアやメンタルヘルス教育を継続・拡充するとともに、DX化を進めることで残業時間の削減を図り、社員がワークライフバランスを実現して、より一層イキイキと能力を発揮できるように取り組んでまいります。
戦略マップ
健康課題
アブセンティーイズムおよびプレゼンティーイズムの低下を招くものとして、当社の健康課題を分析した結果、以下の要因が判明しました。
- 有所見率が高い
- 生活習慣について「飲酒頻度が高い社員」「睡眠が不足している社員」「朝食を欠食する社員」の割合が高い
- 運動習慣を有する社員の割合が低い
- 喫煙率が高い
これにワークエンゲイジメント向上につながる指標として「高ストレス者比率」を加えた5項目について、目標値を以下のように設定しています。
飲酒頻度高 | 睡眠不足 | 朝食欠食 | ||||||||||||||
健康課題改善に向けた取り組みについて
健康課題解消のため、具体的に取り組んでいる施策についてご紹介します。
健康セミナーの開催
社員の健康リテラシーを向上させ、生活習慣の改善を促すため、ランチタイムの20分間で健康に関する様々なトピックを学べるオンラインライブセミナーを開催しています
第1回 翌日に疲れを残さない!体に優しい飲酒術セミナー
- 背景
- 社員の生活習慣として、1回の飲酒量が多い傾向にあり、肝機能に関するリスク保有者も健保連平均より高い割合にある
- 目的
- お酒と肝臓に及ぼす影響を知り、効果的なおつまみの摂り方など、体に無理をさせないお酒の飲み方を学ぶ
- 参加率
- 22%
- 満足度
- 89%
- 参加者の声
- ・飲酒との正しい付き合い方をよく理解できた
・肝臓とお酒の関係をわかりやすく教えてもらった
第2回 まさかの痩せ体質づくり!時間栄養学的朝食のすすめセミナー
- 背景
- 朝食を抜くことが多い社員が健保連平均より高い割合にある
- 目的
- 朝食を抜くことによる肥満のリスクを知り、現在の朝食習慣にあわせたステップアップ方式で効果的な朝食の摂り方を学ぶ
- 参加率
- 10%
- 満足度
- 94%
- 参加者の声
- ・ダイエットのために朝食を抜いていたが、今後は食べようと思った
・人の体内時計などの科学的なことも学べてよかった
第3回 ハイパフォーマーの睡眠習慣から学ぶ!パフォーマンスUPの睡眠技術
- 背景
- 睡眠で十分に休養がとれていない社員が健保連平均より高い割合にある
- 目的
- 睡眠の役割、メンタルヘルスとの関係を学び、睡眠のメカニズムに基づいた寝つきや眠りの質を高める技術を学ぶ
- 参加率
- 14%
- 満足度
- 83%
- 参加者の声
- ・睡眠は技術と聞き、目からうろこだった
・睡眠の質について新しい発見が多くあり、実践につなげるポイントがよくわかった
健康セミナー合計投資額:600千円
ラインケア研修の開催
メンタルヘルス不調者発生の未然防止・早期発見と、働きやすい環境整備のため、全管理職を対象に、ラインケアのオンライン研修を開催しました。研修の中には、部下の健康づくりに関する内容も盛り込み、ヘルスリテラシー全般の向上を図りました。
ラインケア研修
- 目的
- ・職場のメンタルヘルスについて正しい知識を習得
・事例を通して部下への対応力を高める
・健康づくりの基礎知識を習得
・自身のストレスを理解しストレス対処力を高める
- 参加率
- 60%
- 理解度
- 100%
- 満足度
- 81%
- 参加者の声
- ・安全配慮義務は理解していたが、予防意識が不足していたことがわかった
・自身もメンタル不調の兆しがあるかもしれないと気付いた
・継続的に開催してほしい
・具体的な事例をもっと学びたい
ラインケア研修合計投資額:300千円
健康チャレンジの開催
運動習慣者比率の改善のため「健康チャレンジ」を開催しています。健康チャレンジは、運動に関する目標を個人が自由に設定し、ニックネームで全社に宣言して、開催期間中に実行するチャレンジです。目標を宣言し、仲間と一緒に行うことで、運動を始めるきっかけになること、運動習慣の定着につながることをねらいとしています。参加者からは「目標を設定することで運動に対する意識付けになった」「イベント後も運動を継続したい」という声があがりました。

ニックネームでチャレンジカードを
作成し、全社に公開します!
健康チャレンジ合計投資額:200千円
毎日のストレッチの実施
全社で毎日15時に5分間のストレッチを実施しています。当社はメタボリスクを保有している社員の割合が協会けんぽ福岡支部の平均より高い傾向にあります。特にデスクワーク社員の「座りすぎによる生活習慣病リスクへの影響」を軽減するとともに、運動習慣定着のきっかけとなることをねらいとして、当社オリジナルのストレッチプログラムを作成しました。ストレッチタイムを導入したことで「肩こりが軽くなった」などの声もあがっています。
喫煙率低減のための取り組み
当社は継続的に喫煙率低減のための施策を実施しており、非喫煙者に対する手当の支給と、禁煙タイムの導入により、喫煙率は毎年減少傾向にあります。2020年度はそれに加え、会社が費用を負担し就業時間中の受診を認める禁煙プログラム(禁煙治療)の参加者を募りました。喫煙者の3.6%が禁煙に成功し、喫煙率は2019年度の30%から、2020年度は26.2%まで減少しております。禁煙達成者からは「食事がいつもより美味しく感じられるようになった」という声がよせられました。2021年度は非喫煙者に対する手当と、喫煙者に対する禁煙治療の費用補助を、選択型福利厚生制度カフェテリアプランに統合し、2022年度には就業時間中全面禁煙を実施します。卒煙者の増加や、喫煙本数の低減を図るとともに、現場に設置している屋外喫煙所を減らし、関係先に対しても喫煙本数を減らす環境づくりに取り組んでまいります。
新しい取り組み「カフェテリアプラン」
2021年8月より、選択型福利厚生制度「カフェテリアプラン」を導入しました。あらかじめ付与されたポイントを使い、定められたカテゴリーの範囲内で、一人ひとりがライフスタイルやニーズにあったメニューを選択し、利用できる制度です。当社では、社員に主体的に健康保持・増進に取り組んでほしいという思いから、社員本人とその家族の健康増進のために利用できるメニューを充実させております。
<カフェテリアプランの健康カテゴリーとメニュー例>
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スポーツ関連
・スポーツ施設利用、
フィットネスクラブ会費補助 -
医療費
・禁煙治療補助
・人間ドック、がん検診補助
・配偶者の健診補助 -
その他健康
・健康食品、
健康グッズ購入補助
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レジャー&エンターテインメント
・レジャー施設利用補助
-
リラクゼーション
・リラックス施設(温泉等)利用補助
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リゾート&トラベル
・旅行費用補助
家族で利用可、コミュニケーション、リフレッシュ=心の健康増進
その他健康施策と目標指数について
有所見率の低減 | ||||||||
高ストレス者比率の低減 | ||||||||
※暫定値(新型コロナウイルスの影響により健診が年度末までずれ込んだため)
取引先への取り組み支援
現場事務所に血圧計を設置して協力会社の方も使用できる環境を整えたり、当社のパートナーである「富士ピー・エス安全協力会」各社の代表の方に健康経営の講演に参加してもらうなど、取引先に対しても健康経営の取り組みを知ってもらう機会を設けています。
健康経営優良法人2022(大規模法人部門)の認定
当社は、経済産業省が健康経営の普及促進のため設計した健康経営優良法人認定制度において、日本健康会議より「健康経営優良法人2022(大規模法人部門)」に認定されました。当社が健康経営優良法人に認定されるのは3年連続です。
健康経営優良法人認定制度とは
地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している法人を顕彰する制度。
日本健康会議とは
少子高齢化が急速に進展する日本において、国民一人ひとりの健康寿命延伸と適正な医療について、民間組織が連携し行政の全面的な支援のもと実効的な活動を行うために組織された活動体。