IR情報INVESTOR RELATIONS

ホーム    IR情報    経営情報   株主・投資家の皆様へ

株主・投資家の皆様へ

第5次中期経営計画の中間ゴール(2025)の
目標達成に向けて

代表取締役社長 堤 忠彦

今年は、当社が1954年に創業してから満70周年を迎える記念すべき年です。70歳は人に例えるなら長寿を祝う「古希」ですが、一方で今の70歳はまだまだ先を見通す年齢であり、さらなる成長を考える年齢です。会社も同じで、70周年はひとつの節目ではあるけれどもその先にある大きな目標を目指す通過点であると考えたいと思っています。その目標とは、先ずは「100年企業への仲間入り」です。浮き沈みを繰り返しながらも脈々とそしてしっかりと受け継がれてきた創業の精神を、さらなる高みである「100年企業」に向かって繋いでいくために、今後も継続、成長を続けていかなければならないと考えています。
もうひとつ私たち建設業界での今年の大きなトピックとして、この4月から、2019年に可決した改正労働基準法の厳格適用が5年間の猶予期間を終えスタートし残業時間が規制されることになることです。長年常態化してきた長時間労働からの脱却を含む「働き方改革」への取り組みが本格化するなど、「魅力ある建設業の構築」に向け未来型産業への変革を図る歴史的な年です。今年の年明けは1月1日に発生した石川県能登地方を震源とする「令和6年能登半島地震」により、多くの犠牲者、そして被災者を出す惨事となりました。近年頻発化、激甚化する大地震、水害など大規模災害の発生時には、私たちは特に初動対応において重要な役割、使命を担います。この歴史的な年を好機と捉え、しっかりと環境の整備・定着を図り、社会に必要とされる産業として、サステナブルな産業構造を創っていきたいと考えています。
さて、富士ピー・エスでは市場環境や社会環境の大きな変化を受けて、新たに時代の変化に対応するかたちの第5次中期経営計画「VISION2030」を2021年5月に発出をいたしました。この中では、10年間を大きく2分割し、最初の5年間で既存事業の更なる充実に加え、「ヒト・モノ・カネ」という経営の3大リソースを拡充して「稼ぐ力」を蓄えること、そして後半の5年ではこれをテコとした事業の拡張に加え、災害、環境、インフラメンテをキーワードとする新規事業を加えて急成長を遂げるシナリオとしています。今年2024年度は「VISION2030」の4年目にあたり、中間ゴールである2025年度末の目標達成に向けたレビュー、点検、そして必要な新たな施策の追加を検討する時期になりました。この3年間はコロナや世界的インフレによる原材料価格の高騰など、外部環境の影響を色濃く受ける形で、計画を下回る状態で業績が推移してきました。残すところ2年、売上高350億円、営業利益率5%を数値目標とする中間ゴールの目標達成に向けて必要な対応を取り、必ずや目標達成を成し遂げたいと考えています。「工事工場利益改善プロジェクト」による高収益性に向けた諸検討、財務体質の健全化に向けた資本政策、そして引き続き職員の確保・育成に向けた「リ・ブランディング推進活動」を進め、株主様への利益還元のアップ、社員の待遇改善など、会社の健全な経営と成長に向けた施策を継続していきますので、長期的な計画へのご理解を賜りますとともに、引き続きのご支援を賜りますようお願い申しあげます。

代表取締役社長堤 忠彦

当社のウェブサイトでは、お客様に最適な状態でご利用していただくためクッキーを利用しています。このまま本ウェブサイトをご利用になる場合、クッキーの使用に同意いただいたものといたします。詳しくは「Cookieポリシー」をご覧ください。