安全衛生・品質・環境に関する取り組み
基本理念
当社は、コンクリート土木・建築構造物の設計、製造、施工、並びに事務所活動により提供する製品及びサービスを通して、その事業活動が地域社会や地球環境と深く関わり合っていることを認識し、地域住民・顧客との相互信頼のもとに、統合マネジメントシステムの継続的改善を行い「安全・安心・コンプライアンス」をブランドとする活力ある企業活動と積極的な環境保全に努める。
品質
品質方針
当社が保有する情報、設計・製造・施工技術により、安全施工を基本とし、事務処理の合理化、施工技術の効率化、高品質・低コスト化を図り、顧客が満足する製品を提供するために次の品質方針を設定する。
- 規格要求事項を全社員に周知し、全員で品質マネジメントシステムの活動に取り組む
- 設計、製造、施工技術を改良・発展させ、製品の高品質・低コスト化、工期短縮を図る
- 情報技術の充実により、事務処理の合理化を図り、迅速な情報収集・伝達を行う
- 「安全なくして生産無し」の経営理念を踏まえ、安全衛生管理と有機的に組み合わせる
品質マネジメントシステム
富士ピー・エスでは、国際規格であるISO9001の認証を取得しているほか、JIS規格認証、プレハブ建築協会によるPC部材の品質認定を取得しており、これらの定期審査を通じて品質管理の仕組みを改善し続けています。
環境
環境方針
当社の事業活動が環境に与える影響を正しく認識し、資源保護、汚染予防、及び環境負荷低減を推進するため、次の環境方針を設定する。
- 当社の事業活動に関わるすべての人が環境保全活動に取り組むよう、教育・啓発活動を推進する。
- 環境関連法規、地域協定などを順守し、地域社会とのコミュニケーションを図ると共に環境保全活動に協力・支援する。
- 省資源、リサイクルを推進し、主要な環境負荷である資材・エネルギー・水の使用量削減を図ると共に再資源化に努め、廃棄物の適正処理及び排出削減に取り組む。
- 環境について目標を定め、内部監査などにより見直しを行い、継続的改善を行う。
環境マネジメントシステム
富士ピー・エスでは、環境の国際規格ISO14001を基本とした環境マネジメントシステムを全社で展開し、環境負荷削減のため継続的改善に全社員で取組んでいます。
労働安全衛生
労働安全衛生方針
富士ピー・エスでは、労働安全衛生マネジメントシステムを構築・運用し、「安全なくして生産なし」の経営理念に立ち、労働安全衛生活動を推進し、全社員が積極的に取り組み、職場で働くすべての人のために、安全で健康的で快適な職場環境をつくり、労働災害の防止が社会に対する企業責任であることを認識し、安全衛生の水準向上に努める。
以上のことを達成するために、次の労働安全衛生方針を設定する。
- 負傷及び疾病を防止するために、安全で健康的で快適な職場環境をつくる。
- この労働安全衛生方針と年度安全衛生目標を展開、実施し、かつ維持する。また、この方針、目標達成のためにすべての経営資源が利用できるようにする。
- 労働安全衛生法、その他関連法規及び当社が同意する要求事項を明確にし、順守する。
- 危険源を先取りして除去し、労働安全衛生に関するリスクを低減する。
- 労働安全衛生マネジメントシステムの適切性、妥当性及び有効性を継続的に改善する。
- 働く人及び働く人の代表との協議及び参加を確実に行う。
- 協力会社を含む全社員に労働安全衛生の義務と責務を自覚させるために、教育・啓発活動を推進する。
- この方針は、利害関係者の求めに応じて配布及び公開する。
- 労働安全衛生マネジメントシステムとその活用を適切かつ確実に維持するために、定期的な内部監査などにより、経営者による見直しを実施する。
労働安全衛生マネジメントシステム
富士ピー・エスでは、現場・工場の安全操業や社員の安全を確保するために国際規格ISO45001の認証を取得しており、危険源の特定とリスク評価について、事後ではなく事前の対策を体系的に実施するため、労働安全衛生マネジメントシステムにもとづいたリスクアセスメント評価表を作成し、毎年整備しております。さらに、現場・工場など、プロジェクト単位で作業内容が変わる事業場では、リスクアセスメント評価表を組み込んだ作業手順書の確認と見直しを毎月実施しております。
管理体制
労働安全衛生方針に基づき、全社員の安全確保と心身の健康の保持増進を図ると共に、快適な職場環境の形成を促進するために、安全衛生本部委員会のもと図のような委員会等を組織して安全衛生活動を推進しています。
安全衛生への取り組み
安全パトロール
当社では、安全衛生に関する定期パトロールを通じて、職場における危険個所の抽出や不安全行動、不安全状態の是正に取り組んでいます。
また、現場・工場経験者が他の現場、工場をチェックするクロスチェックパトロールや女性の視点から見た安全衛生パトロールを実施するなど、様々な角度から安全衛生の向上に取り組んでいます。
経営層による安全衛生巡視
全社一丸となった安全衛生の向上を目的に、経営層による安全衛生巡視を実施しています。
経営層が実際に現場に赴き社員や協力会社職員と積極的に対話を図ると共に、安全衛生活動の実施状況を確認し、適宜改善への指示を行っています。
多様な視点での安全パトロール
当社では、現場の安全衛生や職場環境の更なる向上のため、様々な年齢、国籍、経験の参加者による安全衛生パトロールを実施しています。
本取り組みにより、現場と店社のコミュニケーション活性化にもつながっています。
未来型安全管理システムの構築
当社では、IT等の最新技術を駆使した安全管理を積極的に取り入れております。代表例として、各現場の状況をパソコンやスマートフォンからでもモニタリングできるウェブカメラを設置しています。
また、施工体制台帳や施工体系図などの安全書類の電子化やVRを使った安全教育にも取り組んでいます。
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ウェブカメラによる管理システム
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Greenfileによる安全書類の電子化
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VRを活用した安全教育
社員、協力会社への安全教育
安全管理の基本でもある「人づくり」の考えに基づき、社員はもちろん、協力会社を対象とした安全教育や安全衛生研修会を開催し、安全意識の向上や啓発、従業員間のコミュニケーションの活性化に努めています。
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安全教育
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安全衛生研修会
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安全衛生表彰
マイスター制度
工事現場における安全衛生・品質の確保や生産性向上に向けた取り組みの一環として、当社事業の中心的な役割である「安全協力会」会員企業の職長の中から、特に優れた職長を「FPSマイスター」として認定する制度。
工事現場で働く技能者のモチベーション向上を図ると共に、当社と協力業者間でより強固にスクラムを組み、魅力ある職場環境の構築と能力の維持・向上に努めてもらうことを期待して推進しています。
安全成績
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
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休業災害件数 | 5 | 4 | 6 | 2 | 1 |
不休業災害件数 | 14 | 6 | 9 | 5 | 6 |
※災害件数は、当社社員と請負業者社員を含む
過去の類型別労働災害の発生状況(2019年〜2023年)では、現場・工場の両方で「挟まれ」「墜落・転落」が多く、現場では「熱中症」も発生しています。これらの災害撲滅に向けて、再発防止・類似災害防止に全力で取り組んでいくとともに、災害未然防止のための施策を実施していきます。