VISION2030策定にあたって
第4次中期経営計画「VISION2016」の策定から5年が経過し、この間計画を上回る好調な業績を積み重ねることができました。しかし一方で、想定した市場環境が変化して計画と実際に乖離が生じてきたことや、前提とした設備の拡張などをはじめとする生産環境の整備が思うように進まないなど、今後の持続的な成長を考える上で早急な対応を講じる必要が生じてきました。そこで改めて向こう10年を見据え、テーマを「新たな成長戦略に向けた経営リソース(ヒト・モノ・カネ)の拡充」とした第5次中期経営計画「VISION2030」を策定しました。この中では、最初の5年間で「稼ぐ力」を蓄えるためのハード・ソフト両面での環境整備を集中的に行い、次の5年でこれらをテコとして急成長を成し遂げるシナリオとしています。
「防災・減災、国土強靭化」のためのインフラ整備の重要性が叫ばれ、建設市場が堅調さを維持する今こそ、新たな成長に向けた戦略を実行する必要があり、またその好機でもあります。コロナ禍をきっかけに様々な環境が急速に変化して「未来が予測不可能な時代」に突入したといわれています。一方で、デジタル技術の普及(DX)などこれまでにない新たな技術革新が様々に生まれており、「急速に変化する時代への俊敏な対応」が求められています。ぜひこれまでの枠組みに捉われない新たな発想力と行動力で計画を着実に実行し、会社そして皆さんにとっての「希望ある未来」を切り開きましょう。
2021年5月
株式会社富士ピー・エス
代表取締役社長 堤 忠彦