波形鋼板ウェブ橋
1.概要
- 波形鋼板ウェブPC橋とは、PC橋のウェブを波形鋼板に置き換えたコンクリートと鋼の複合構造で、1980年代にフランスで開発された合理的な構造形式の橋梁です。
- 波形鋼板ウェブのアコーディオン効果により鋼板ウェブ部の軸方向剛性を非常に小さくし、プレストレス導入力を有効に上下床版に伝えることができるとともに、波形にすることにより高いせん断座屈耐力を有し、補剛材を省略することが可能です
2.特長
- 主桁自重の10~30%を占めるウェブに軽量な波形鋼板を用いるため、主桁自重を軽減でき、スパンの長大化・施工の省力化が可能となります。また、下部構造をよりスレンダーにすることが可能となります。
- 鋼板を波形にすることにより、高いせん断座屈耐力が得られるため、補剛材を必要としません。
- 軸力に抵抗しない波形鋼板のアコーディオン効果により、コンクリート床版のみに効率よくプレストレスを導入できます。
- コンクリートウェブが不要になるため、施工の合理化・工期短縮およびコスト低減が可能となります。
3.施工実績
- 新名神高速道路 佐保川橋(PC上部工)工事
- 新名神高速道路 下音羽川橋(PC上部工)工事
- 東広島・呉道路 小滝川橋PC上部工事