スイングループ継手
1.概要
- 高度経済成長期に建設された道路橋は老朽化が進んでおり、道路橋床版の更新工事が増えています。既設の鉄筋コンクリート床版をプレキャストPC床版に取り替える際にループ継手が一般的に使用されていますが、ループ継手はループ部の最小曲げ直径によって最小床版厚が決まるため、床版厚が厚くなり死荷重が増える傾向であることが課題でした。
- スイングループ継手は、ループ継手をプレキャストPC床版に適用した場合にループ鉄筋を斜めに配置することで、床版厚の低減化を図った継手工法です。
最小曲げ直系で決定する最小床版厚よりもプレキャストPC床版の厚さを薄くできます。
2.特長
- スイングループ継手は、ループ継手と同等の耐力、疲労耐久性を有しています。
- ループ鉄筋を斜めに配置することでプレキャストPC床版を薄くできます。
- ループ鉄筋は、特殊な鉄筋加工をしないため、特殊な加工や材料を必要とする継手に比べて製作費を低減できます。
- 部分的な取り替えが可能です。
3.カタログ・テクニカルレポート・協会・その他
4.NETIS登録・特許
- 商標登録 第6084382号(実用新案)