支承取替工法
1.概要
支承取替工法は、現基準に適合しない支承や、劣化損傷した支承、鋼製支承を現基準に適合したゴム支承に取り替えることで、橋梁の耐震性能を確保する工法です。
施工時は、狭い場所での重量物を扱った作業となることと、供用中の作業となることから、計画時に使用する材料、機器や施工方法に配慮が必要です。下記の写真は、主桁のジャッキアップ方法にフラットジャッキ工法を適用したものです。
2.特長
フラットジャッキ工法は、既設橋梁を軽量で超薄型(厚さ25mm)のジャッキ(フラットジャッキ)の注入口から液体(水、グラウト材等)を注入し、その液圧で揚力を発生させる工法です。狭い場所での使用が容易で、有効面積により100kNから5,000kNを超える揚力を発生できます。支承を新設する際は、フラットジャッキ内をノンブリーディングタイプのグラウト材で充填し、沓座モルタル内に埋め込みます。既設支承を取り替える際は、既設支承が受けている荷重を一時フラットジャッキが仮受けし、支承を取り替えます。
3.施工実績
- 大迫橋